「おきて破りの常習犯」非人類、……は「失格」
……が7月31日、ようやく「後出し」でマニフェストを発表しました。
「幼児教育の無償化」など、民主党の子育て支援策を意識した内容も含まれてはいます。
しかしみなさん。これまでずっと与党は、本当にやる気があるなら、政権を担当しているときに、とっくに実施しているのではないでしょうか?
まさか、「子育て支援は最近気づいた問題意識だ。だからこれからやる。」などということはないでしょうね?
そんなことは言わせませんよ。
小泉純一郎さんは、8年前、「所信表明演説」で子育て支援をやる、仕事と家庭が両立しやすい社会にする、と宣言しています。
第百五十一回国会における
小泉内閣総理大臣所信表明演説
平成十三年五月七日
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2001/0507syosin.html
私は、内閣を組織するに当たり、五人の女性閣僚を起用しました。これは、男女共同参画を真に実のあるものにしたいという思いからです。女性と男性が共に社会に貢献し、社会を活性化するために、仕事と子育ての両立は不可欠の条件です。これを積極的に支援するため、明確な目標と実現時期を定め、保育所の待機児童ゼロ作戦を推進し、必要な地域全てにおける放課後児童の受入体制を整備します。
この箇所は、仕事と家庭が両立しやすい社会、そのための保育所待機児童ゼロと、放課後児童の受け入れ体制という具体策に踏み込んでいます。
明治初期、厳しい窮乏の中にあった長岡藩に、救援のための米百俵が届けられました。米百俵は、当座をしのぐために使ったのでは数日でなくなってしまいます。しかし、当時の指導者は、百俵を将来の千俵、万俵として活かすため、明日の人づくりのための学校設立資金に使いました。その結果、設立された国漢学校は、後に多くの人材を育て上げることとなったのです。今の痛みに耐えて明日を良くしようという「米百俵の精神」こそ、改革を進めようとする今日の我々に必要ではないでしょうか。
この箇所を聞けば、今まで、企業にばら撒いてきた自民党政治をやめ、教育予算を充実させる、と解釈した人も少なくなかったのではないでしょうか?痛みがあっても、人材を育ててくれるのが小泉さんだ。そう思った人も多いでしょう。
また、この演説を聴いて、今までの土建中心のイメージがあった自民党から、都市部のとくに女性や若者の見方をしてくれるような政治へ転換する、と勘違いした有権者も多かったのではないでしょうか?
おかげで、自民党は都市部で一時的にせよ、大きく勢力を盛り返しました。2001年参院選、2005年衆院選では、とくに公明党の協力も得て、圧勝したのです。
ところが、その期待は見事に裏切られました。
仕事と家庭が両立可能になったでしょうか?いいえ。
非正規雇用が激増し、結婚さえ二の足を踏む若者が増えているのはみなさんもご存知だと思います。
実を言えば、昔(とくに雇用機会均等法導入前)のほうが、男女差別はあったが、正社員の割合は女性でも高かったのです。それがどんどん、派遣やパートに置き換えられていきました。
正社員は正社員で、かつての男性正社員のモーレツな働き方しか選べないような状況になりました。実を言えば正社員の口がないわけではない。しかし、大学を出たてての人間をいきなり管理職にするような
無茶苦茶な働かせ方だったりするのです。ただの売り場担当者を「店長」などと名前だけは祭り上げて残業代は払わんない、悪質な企業の店舗が広島の都心でもありました。
そういう状況を小泉さんは加速しました。
正社員も非正規社員も、仕事と家庭の両立どころではなくなっていきました。派遣法の緩和・有期雇用の拡大により、男性にも女性のパートや派遣のような働き方が1990年代以上に拡大しました。
保育園の待機児童ゼロも実現しませんでした。結局、福田内閣になり、政府が本腰を上げて取り組み、麻生内閣の小渕優子大臣の下で具体的に予算がつき始めたのですが、遅きに失しました。
さらに、「米百俵」演説で、増えるかのようなイメージを国民に振りまいた教育費はどうでしょうか?何のことはない。小泉政権の6年間、減り続けました。
それでいて、意外と瀬戸内海を破壊するような公共事業はストップしていません。いや、むしろ、地方交付税を2004年度以降、毎年5.1兆円も小泉さんが削減したおかげで、そういう環境破壊の公共事業にすがりつくような人たちもいるのです。
はっきり申し上げます。自民党の行為は政治家でなければ「詐欺罪」に該当するのではないでしょうか?
「嘘をついても逮捕されない唯一の商売が政治家だ」、というギャグを聞いたことがあります。ですが、ちょっとひどすぎます。
このような集団が、いくら表面上立派なマニフェストを掲げても全く信用できないのではないでしょうか?
別の言い方をしましょう。改革をしなければいけない理由をつくっておいて、改革をすると叫ぶ。まるで、床下を破壊しておいて、リフォームが必要ですと叫ぶ悪徳リフォーム屋ではないかとさえ思ってしまいます。
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